田植え

田植え(2020年)

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予定していた5月16日の田植えは苗の成長具合や当日の天気がイマイチだったので、22日まで延期しました。

苗の生育状況

発芽:種蒔きから6日後(4月28日)/ 種蒔きから28日後(5月20日)

 

今年は新型のAW5による田植えです。先代のSPA4は4条植えでしたが、新しい田植機は5条植えになります。これで作業時間は短縮できます。また、AW5は枕地(田植機の旋回によって生じる凹凸)の幅と田植機の幅がちょうど良く、ドン付きバックでピッタリ植えることができます。

ドン付きバック(クボタの取説図に加筆)

 

先代のSPA4での移植に必要な苗場箱は、昨年までの経験から111箱準備しました。しかし、AW5で6反植えたところ・・・21箱も余ってしまいました。これは予想外でした。株間は去年同様の21cm、苗取り量もほぼ同じ設定です。新旧でここまで変わるとは・・・なぜ?来年は苗箱の数を間違えないようしないといけません。余った育苗箱は、近所の農家さんが苗が足りなくなったとのことで譲りました。結果的に廃棄する分がなくなったので、よかったです。

AW5による田植え

 

次は、AW5を運転してみてのレビューです。

自動植付の機能が意外と便利でした。初めはこんな機能は無くても人間の手でやればと思っていたのですが(先代はこんな便利な機能は付いていなかった)、自動植付の機能を使うと旋回後の植え付け位置が調整されたり、マーカーの出し忘れなどのヒューマンエラーを防ぐことできます。少し強がってしまいました・・・自動植付の機能は素晴らしいです。

次に気付いたのは浮き苗の少なさです。今までは、移植後に水を入れると多くの苗が抜けてしまっていましたが、その量が目に見えて減りました。

また、新しい機能としては残った肥料をブロアー排出、運転席前の目印の棒でエラーをLED表示、アイドリングストップ機能などがあり、思った以上に作業が楽になりました。特に、追加された機能の中でも、あぜ越えサポート機能は気に入っています。田植機で圃場の出入り(特に出口)の際は、普段乗っている乗物では体感しないような角度になるときもあるので緊張します。今までは圃場から出る際は、苗や肥料を搭載している後ろ側が重くなるため、運転手の他に前側に大人一人を乗せてバランスをとってから出ていました。それが運転手が降りて圃場から出すことができるようになったのは、安全面からみてもいい機能だと思います。

あぜ越えサポート機能を指導してもらっているところ

 

田植え当日は納車したばかりということで、JAさん、クボタさんの心強いサポートがありました。ありがとうございます。

 

AW5は細かいところまで部品を取り外すことができるので、田植え後の掃除が徹底的にできます。特にセンサーを含む肥料散布部分は念入りに行います。年に一回しか使わないので、掃除が不十分で肥料が機体に残っていると、空気中の水分を含んで固着してしまいます。そうなると、能力を十分発揮できなくなってしまいます。

掃除のためにカバーを取り外したAW5

 

今年はコロナ禍による県境を越える移動の自粛もあって、いつもお手伝いをしてもらっている濱くんにお願いできませんでした。来年はぜひよろしくお願いします<m(_ _)m>

 

田植え(2019年)

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さぁ、メインイベントでもある田植えがやってきました。ビニールハウスの苗も順当に生育し、草丈15~20㎝まで伸びました。

順調に成長したコシヒカリの苗

 

最近、田植えは空間認識力がいる作業でもあるなぁと思っています。どれだけ効率的に、そして人の手を煩わせず、圃場の四隅まできれいに植えることができるか考えると・・・なかなか難しい問題です。

毎年やっている作業ですが、これぞっという自分にあった方法が今だに見つかっていません。今年は事前にネットで調べてみるとyoutubeで公開している四隅まで植える田植えの手順があり、その方法を参考にしてみました。

移植する前に、出入口の反対側から田植え機のマーカを両方に伸ばして状態で圃場を一周し、ガイドラインを印していきます。これで4条植えの機械が2周できるスペースができます。

次に、土につけたガイドラインを目印に田植えを始めていきます。圃場の中は特に問題なく運転できますが、終盤の周回では気を使います。

苗が一列植わっていない失敗例

 

今年は例年よりは上手くできた感触を得たのですが、失敗もありました。機械のトラブルです。途中で苗をジャムってしまい、一列何も植えていない状態になってしましました。機械に乗っているとなかなか後方のことに気づくことが遅れてしまいます...今後は注意しないといけませんね。対策として、田植え機にバックミラーを取り付けてみようかと思います。また、代かき後に圃場を干しすぎてしまったので、一部の場所でしっかりと苗が刺さらないところもありました。

今年の田植えはいろいろと学びました。

 

田植え(2018年)

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朝6時ぐらいまで雨が降っており、田植えを行うか悩みましたが、7時ぐらいから天気が回復してきたので、試験サイトを含む6反分の田植えを行いました。

今回は米の研究を行なっている濱氏(千葉大)が参加しました。実際に田植えを行い、一連の作業の流れを覚えてもらいました。4条植えの田植機なので、6反だけでも丸一日かかります。

まずは、育苗用のビニールハウスから軽トラに設置した苗箱ラックにどんどん置いていきます。1回の移動で64箱運ぶことができます。以前はベニヤ板を荷台に置いて運搬していたので、何回も圃場とビニールハウスの往復をしなければなりませんでした。苗箱ラックは年に1回の利用ですが、非常に役に立っています。

苗箱の運搬

 

次に、田植機に苗を乗せる前に、いもち病対策の「ルーチンアドスピノ箱粒剤」を約50(g/箱)をムラなく降っていきます。

ルーチンアドスピノ箱粒剤の散布

 

準備が整えば、田植えの開始です。昨年は株間を21cmに設定しても収量は減少しなかったので、今年は全ての圃場の株間を21cmに設定しました。植えた直後は見た目がスカスカしているので、周辺の圃場と比べると少し寂しい感じです。今回は全体の半分を濱氏にお願いしました。田植機の操縦が初めてとは思えないくらい上手に植えてもらいました。ありがとう!

田植機初操縦

 

また、今年は機械植えとは別に、職場でお世話になっている方(どろーん米のお得意様)の家族みなさんで手植え体験を行いました。自分の手で植えたお米は格段においしいと思いますよ。

収穫は9月中旬頃になります( ◠‿◠ )!

 

【使用農薬】

・ルーチンアドスピノ箱粒剤(育苗箱1箱50g) :6袋

【使用肥料】

・コシヒカリ一発 LP485(35~40kg/10a) :11袋

 

LIVE配信はじめました

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お知らせ

LIVE配信はじめました。

水稲ドローンモニタリングを実施している試験サイトの様子を確認することができます。現在のところ、稲刈りの期間までLIVE配信を予定しています。

メニューバーの「LIVE配信」から確認することができます。

 

モニタリングカメラから眺める試験サイト

真夏日の田植え(2017年)

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埼玉県坂戸市の最高気温は33度となり、真夏日の田植えとなりました。

今年も移植方法・肥料を変えて、栽培を行います。
昨年は株間を18cmに変更しましたが、今年は一部の圃場で21cmの疎植に挑戦です。

1)株間:21cm、肥料:基肥一発肥料「コシヒカリ一発LP485」、面積:3反
2)株間:18cm、肥料:基肥一発肥料「コシヒカリ一発LP485」、面積:2反
3)株間:18cm、肥料:基肥一発肥料「スーパーらくだ君500」、面積:1反

株間を一部変更したので、育苗箱は昨年の130箱から115箱に節減できました。今後、6反全部を21cmに変更した場合は計算上103箱で十分なので、さらにコストカットにつながることが予想できます。祖父・父の代では例年150箱(株間16cm)用意していましたが、その時と比較すると今年は約23%カットすることができました。

また、肥料は「スーパーらくだ君500」を実験的に1反の圃場で試します。この肥料は1反あたり20kgなので、「コシヒカリ一発LP485」の半分の量になります。コスト面で考えると「スーパーらくだ君」は魅力的ですが、食味に違いができるかわからないので、今年の栽培でチェックします。


基肥一発肥料:「コシヒカリ一発LP485」、「スーパーらくだ君500」

1年に1回しか使わない田植機ですが、駆動系のトラブルもなく、順調に植えることができました。使用後は念入りな泥落としが必要です。泥が固まってしまうと、取り除くのは大変です。

田植機の洗車(泥落し)

株間21cmの疎植は、周囲の圃場と比べても見た目がスカスカでちょっと心配になります。

今年の田植えの出来栄え

ちょっと大きいバケツ栽培

今年は庭先に息子専用の圃場を用意しました。水稲栽培に興味を持ってくれればいいのですが(笑)。

順調に生育すれば、9月中旬に収穫を迎えます。

 

【使用農薬】
・ルーチンアドスピノ箱粒剤(育苗箱1箱50g)
いもち病などの対策

 

【使用肥料】
・コシヒカリ一発LP485(1反あたり35~40kg:2袋)

・スーパーらくだ君500(1反あたり20kg:1袋)

田植え

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いよいよ、この地域周辺の田植えが到来です。近所の農家さんも朝から準備で大忙しです。

ビニールハウスの苗も順調に育ちました。

 

田植え直前苗

 

今年から栽培方法を若干変更します。例年なら株間を16cmで植えていましたが、今年は18cmに変更です。

用意した育苗箱も例年の150箱から130箱に節減です。株間を25cmまで広げても今までと同等の収量が得られるという研究報告もあります。

田植え機に移す前に、育苗箱にはいもち病などの対策に「ルーチンアドスピノ箱粒剤」を50g計測して、苗の上から均一になるように振りかけます。その後は、圃場に移植していきます。まだまだ、田植え機の運転が甘く、圃場の縁辺部の植え方が未熟で、余分な空白地帯が残ってしまいました。

 

田植え機

試験サイトの田植えの様子

田植え機と同時に肥料も撒いていきます。肥料は基肥一発肥料「コシヒカリ一発 LP485」です。10aあたり35~40kgになります。今回田植えを行った約6反分で13袋(260kg)になります。

田植え機の調子もよく、順調に移植でき、朝9時から始めて午後5時には終わりました。

田植え後夕日

田植え後の夕日

【使用農薬】

・ルーチンアドスピノ箱粒剤(2成分):殺虫殺菌剤

箱苗剤

ルーチンアドスピノ箱粒剤

【使用肥料】

・コシヒカリ一発 LP485

一発肥料

コシヒカリ一発 LP485