積算温度

種蒔き(2019)

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今年は水に浸した種籾は、ちょうど1週間でハト胸程度に催芽しました。水から出した種籾は、種蒔きの機械に詰まらないように表面の水分を飛ばし、乾燥させます(外に2~3時間乾燥)。

乾燥中の種籾を見守る子供たち

 

例年催芽するまでバラつきがあるので、過去のブログの記事をまとめてみました。埼玉県の水稲に関する技術情報では、浸種日数の目安は水の平均温度(℃)×日数(day)=100℃・day(例:水温15℃で7日間)とされています。

水温データがないので、ここでは温度を最寄りのアメダス地点(鳩山)の日平均気温を採用しました。塩水選を行った種籾は24時間薬液漬による種子消毒を行います。消毒終了後は井戸水を大型バケツに入れて浸種します。この方法は2015年から変わっていません。

表 催芽までの日数と積算温度の関係

栽培年2016201720182019
積算温度(℃・day)129.3126.1119.5101.4
催芽までの日数
水の交換毎日毎日中2日中3日

 

これらの結果から水の交換タイミングによって、催芽するまでの積算温度に違いが生じていることがわかりました。催芽するまでの水は常に新鮮なものでなければならないと教えられたので、2017年までその教えを実践していました。しかし、毎日交換しなくてもいいという情報を知ってしまったので、今年は中3日のタイミングに変更しました。日中に暖められた水を使い続けたことが催芽を早めた要因の一つではないかと考えられます。

種籾が乾燥したら、育苗箱の準備をしていきます。2018年は111箱(計算上では101箱ですが、不測の事態に備えて1割追加)を設定しましたが、実際に使ったのは101箱だったので、今年は箱数を減らして106箱を準備しました。

育苗箱と収量の関係

 

2018年に作成した育苗箱と収量の関係のグラフですが、2018年収量と2019年育苗箱の結果をそれぞれ更新しました。育苗箱を減らしていっても収量には影響を与えていないことがわかります。現在の田植機では株間を最大で21cmまでしか設定できないので、106箱より育苗箱を減らすことは難しそうな感じです。そのため、現在の栽培方法では10aあたり約18箱が下限かも知れません。

ばらまき機で播種した育苗箱はビニールハウスに搬入します。

ビニールハウスに搬入した育苗箱

1週間後には均一に発芽

 

今年の田植えは5月18・19日を予定しております。

 


出穂期(2018年)

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今年の出穂期は昨年より3日早い7月27日(移植日から70日:例年は73日)になりました。幼穂長の測定結果から出穂期は7月31日前後になると予想していましたが、実際に圃場内の4~5割の穂が出穂したのは、この日になりました。

次々に出穂

 

昨年までの気象データでは、この地域で栽培するコシヒカリは移植してから出穂するまでに、日照時間:約400(h)・積算温度:約1700(℃・day)必要であると考えていました。2017年も出穂期までは猛暑が続きましたが、今年はそれ以上です。2014年からの記録を見てみると、今年の積算日照時間は約80(h)多くなっています。一方で、積算温度は約1700(℃・day)と過去のデータとほぼ同じ値を示しました。イネの出穂期の目安になるのは、日照時間より積算温度(ここでは、最寄りのアメダス地点の日平均気温)が有効なのかもしれません。

 

移植日~出穂日の積算日照時間・積算温度

移植日 出穂期 日数 積算日照時間(h) 積算温度(℃)
2018 5月19日 7月27日 70 480.9 1699.0
2017 5月21日 7月30日 71 399.8 1697.6
2016  5月21日 8月4日 76 381.3 1774.5
2015  5月23日 8月3日 73 427.8 1742.1
2014 5月24日 8月3日 72 400.4 1714.0
Average 5月21日 8月2日 72.4 396.1 1711.3

 

以前にも書きましたが、出穂期のモニタリングデータは、収量、タンパク質含有率や収穫適期の推定に利用します。これらの推定結果は次回以降に紹介します。

 

茎から穂を出し始めたイネ