Month: 5月 2016
田植え
いよいよ、この地域周辺の田植えが到来です。近所の農家さんも朝から準備で大忙しです。
ビニールハウスの苗も順調に育ちました。
今年から栽培方法を若干変更します。例年なら株間を16cmで植えていましたが、今年は18cmに変更です。
用意した育苗箱も例年の150箱から130箱に節減です。株間を25cmまで広げても今までと同等の収量が得られるという研究報告もあります。
田植え機に移す前に、育苗箱にはいもち病などの対策に「ルーチンアドスピノ箱粒剤」を50g計測して、苗の上から均一になるように振りかけます。その後は、圃場に移植していきます。まだまだ、田植え機の運転が甘く、圃場の縁辺部の植え方が未熟で、余分な空白地帯が残ってしまいました。
試験サイトの田植えの様子
田植え機と同時に肥料も撒いていきます。肥料は基肥一発肥料「コシヒカリ一発 LP485」です。10aあたり35~40kgになります。今回田植えを行った約6反分で13袋(260kg)になります。
田植え機の調子もよく、順調に移植でき、朝9時から始めて午後5時には終わりました。
田植え後の夕日
【使用農薬】
・ルーチンアドスピノ箱粒剤(2成分):殺虫殺菌剤
ルーチンアドスピノ箱粒剤
【使用肥料】
・コシヒカリ一発 LP485
コシヒカリ一発 LP485
代かき直後のDSM計測
本来ならば代かきを終えたら、すぐに水を入れて湛水状態にします。
しかし、今回は代かきを行うことによって、どのぐらい圃場内の凸凹を均平にすることができたかを計測するために、あえて水を入れませんでした。
近所の農家さんからは不思議がられましたが...。
ドローンや地上レーザーを用いて、代かき直後のDSM計測は困難でした。なぜなら、圃場内に水を張ってしまうと、水の反射によって正確な高さが求めることができません。しかし、代かきでどのぐらい土壌を移動させ、均平化できたかを数値化してみたいと思い、代かきを実施してから水がなくなった3日目にドローンによるDSM計測を行いました。
圃場の西側にある取水口側で圃場全体の平均高より約2cm高く、東側の排水口では約2cm低くなっていることがわかりました。水管理を考えると問題ない範囲と考えられます。
代かきを実施してから3日後に空撮し、作成したオルソ画像
地上から撮影した代かき3日後の様子
例年は代かき後に雑草防除初期剤である農将軍フロアブル(3成分)を散布していましたが、今年から散布をやめました。
少しずつですが、農薬を減らす方針で「どろーん米」の栽培を行っていきたいと思います。
収穫・品質を左右する代かき
今までのモニタリング結果から、代かきはその年の収穫量・品質を決める重要な作業になります。
代かき前にいろいろと圃場の均平化を試しましたが、圃場内の土を最も多く移動できるのは代かきになります。
今回はドローンで計測したDSMをもとに、まず「土寄せ」を行いました。
圃場の平均高より高い場所を中心に低い方へ...
ある程度の土寄せが終われば、いよいよ代かきです.
約3反の圃場にかかった時間は5時間(土寄せ+代かき)です。これでも自分の思い通りの結果にはなりませんでした。
代かき後の圃場にうつる夕日です。
次週は田植えになります。5月はいろいろと作業が続きます。
KT200
昨年の航空法改正によって、空港周辺やDID地区(人口集中地区)および対地高度150m以上でのドローン飛行は原則禁止となりました。*国土交通大臣の許可または承認を受ければ、法規制の対象から外れます.
ただし、上記の法律では「200g未満の機体(バッテリーなど飛行に必要な部品を含む)」は規制の対象とはなりません。
そこで、1月から写真測量やモニタリングなどに用いるカメラを搭載できる200g未満機の製作を行ってきました。200g未満の機体はいろんなメーカから市販されていますが、基本は玩具扱いになっています。写真測量やモニタリングなどでは、あらかじめ設定した飛行ルートを自律飛行できる機能は重要です。いろいろと探してみたのですが、欲しい機体が見当たらなかったので、200g未満で自律飛行が可能な空撮用の機体を試作しました。
製作した200g未満の機体は「軽やかに飛ぶ」を捩って、KT200と呼ぶことにします。
下の写真は、KT200の飛行道具一式になります。機体のケースは100均で購入したタッパーです。通勤用のカバンにも収まるぐらいの大きさなので、持ち運びにはすごく便利です。
この日は、KT200のハンドキャッチの練習をしました。機体の底には、GoPro3を取り付けて空撮のテストを行っています。