氾濫

氾濫後(台風9号)の様子

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台風9号による内水氾濫によって、試験サイトは完全に冠水してしまいました。

農林水産省の資料によると、冠水時間が2日以上になると被害が大きくなります。その点、試験サイトは翌日には水が引いたので、安心しました。

ただし、強風・豪雨・冠水によって、一部の箇所では倒伏してしまいました。それ以外の目立った被害はキラキラ(防鳥)テープの切断、圃場内のゴミなどでした。

倒伏した箇所は草丈が高いところになります。この箇所は出穂2週間前のモニタリングで、草丈が一定の値より高く、倒伏リスクの高い場所でした(算出方法は後日説明します)。

 

 

試験サイト倒伏

試験サイトにおける倒伏の様子

倒伏し、地面(水)に接してしまった稲は品質が低下するため、収穫の際には別に分けて刈り取ります。

試験サイトと別の圃場でも倒伏が生じました。

西圃場倒伏

西圃場(試験サイトとは別)における倒伏の様子

氾濫というイベントが発生しても隣のベテラン生産者の圃場では、倒伏が生じていません。まだまだ自分の勉強不足および未熟さを実感してしまいます。

台風9号による被害

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千葉県に上陸した台風9号は、埼玉県にも大量の雨がもたらされました。

昨年に引き続き、今年も圃場近くの河川が氾濫し、試験サイトの水稲は完全に冠水してしまいました。

2年連続の氾濫は、さすがにショックです。近くにある水門は、流域内の洪水被害を軽減するために着工されたのですが、機能を果たしておりません。国土交通省または県の担当部署のみなさん、何とか対処してください(切実な願いです)。

 

今年は、収穫までに約3週間の時間があります。昨年は収穫直前だったので、品質に問題はありませんでしたが、今年は影響が大きくなると予想されます。また、強い風雨によって、一部水稲が倒伏してしまいました。残念です。

 

2016内水氾濫1

内水氾濫による試験サイト周辺の冠水状況(2016年8月22日撮影)

2016内水氾濫2

1枚目撮影後から約10分後の様子(自宅屋上から撮影:2016年8月22日撮影)

2016内水氾濫3

最高水位の状態(2016年8月22日撮影)

完全に冠水してしまいました。昨年より今年の方が水位は高くなりました。水が引いた後がどのようになっているかが心配です。

今年の稲刈りも昨年同様に土埃が大量に発生しそうです。