育苗箱
1週間前に水に浸した種籾は、夏のような暑さによってハト胸程度まで催芽したので、次は種蒔きの作業に移ります。昨年はこの状態になるまでには10日間かかりました。
ハト胸程度まで催芽した種籾
この状態になったら、水切りを行います。手に種籾が引っ付かいない程度まで乾燥させます。
その間に、育苗箱を準備します。年々、育苗箱の数を減らし、今年は111箱(計算上では101箱ですが、不測の事態に備えて1割追加)になりました。
育苗箱の土を均平にする際には、10mmの深い方を使用
2018年は、2014年と比べると作業量および資材購入をかなり減らすことができました。
記録を見直してみると、当初は育苗箱(予備も含めて)を150箱用意していましたが、2018年では111箱まで減らすことに成功。箱数は移植する際の株間の間隔で決まります。栽培している6反を複数年かけながら、16cm→18cm→21cmのように徐々に広くすることで、箱数を減らしました。結果的には、箱数を減らしても収量は減らず、反対に増加しています。
※株間をいきなり広げるのはなかなか勇気がいるので、時間をかけての変更です。農業は1年1回しか栽培できないので、栽培方法を変えるのはどうしても慎重になります。
育苗箱と収量の関係
培土1袋(20kg)が約800円、種籾(4kg)が約4000円なので、代替りしてから「育苗の準備」だけで約15000円のコストカットです。
さて、育苗箱の準備が整えば、次は播種になります。
ばらまき機の前で準備する子供たち
この作業を効率的に進めるには、最低3人必要です。1人目は回し手,2人目は育苗箱の搬送,3人目は育苗箱の準備です。今年からは長男が回し手として参加しました。貴重な戦力です。
播種後は、ビニールハウスに搬入です。これからは田植え(5月19・20日予定)まで毎日水やりを行い、苗を育てます。
搬入後のビニールハウス内部
*こういった1年に1回の作業だと、手順などを忘れていることが多々あるので、記録を取るのは大切ですね。今回も過去に書いた記事に助けられました。