除草剤
除草剤散布(2020年)
試験サイトでは初期除草剤「コメットジャンボ」を散布しています。経験上、圃場内を深水(水位8cm程度)にして、無風or微風状態が散布後数時間続く状態で散布すると処理層がきちんと形成されて効果が高まります。今までの失敗例は、天気を読み間違えて、散布後に強風が発生して除草剤が偏ってしまった。藻(アオミドロ)をきちんと取り除かずに散布してしまったので、藻に除草剤が付着してしまった・・・など。こういうときは例外なく雑草が大量に発生します。圃場内の雑草を人間の手で取るのはかなりの労力が必要というか・・・あまりに多すぎると挫折してしまいます。
コメットジャンボ散布後の様子
(白い点は水面上を拡散するコメットジャンボ、緑色は雑草と藻)
除草剤散布(2019年)
初期除草剤「コメットジャンボ」を散布しました。散布といっても、30gに小分けにされた水溶性の袋を圃場に向けて投げ入れるだけです。
田植えから2週間、何もしないと条間・株間に雑草が目立ってきます。去年は例年より早く田植えから1週間ほどで雑草が発芽したので、除草剤も早めに投下しました。
コメットジャンボを投げ入れるにあたって、事前にすることは水位を5~6cmぐらい高くします。以前、水位が若干低い状態で投下したため、除草剤の効果を最大限高めることができませんでした。また、風が強い日の投下することも効果を低くすることの要因であることを身を持って経験しました。2017年はこれらの要因が重なったためか、雑草(イヌビエ、クサネムなど)取りで本当に苦労しました。
このような経験を踏まえて、1時間ごとの天気予報を判断材料に投下日時を検討しました。この時期は夕方から朝までは比較的無風な状態が続くことが多いので、3枚あるうちの2枚の圃場では夕方から散布しました。
コメットジャンボの拡散
コメットジャンボは水に入れてから約10秒後に溶け始め、中身の除草剤が放射状に拡散していきます。大体7~8mぐらいの範囲まで広がります。
除草剤散布(2018年)
田植えから1週間程度過ぎると、株間や条間に雑草がちらほらと発芽してきました。
雑草発芽
昨年は雑草に悩まされた圃場もあったので、散布前に圃場内の水位に注意しました。使用している「コメットジャンボ(水稲用一発処理除草剤)」は水溶性の袋に入っているため、水位がある程度ないと、十分な範囲に広がっていきません。昨年は水位が低かったことで、除草剤の効果にばらつきが生じてしまったかもしれません。
散布するには十分な水位
あらかじめ作成した散布地点マップを見ながら、予定地点まで圃場を歩き、散布しました。毎年、圃場内に入って散布しているのですが、せっかくドローンがあるので、これからはドローンによる散布ができないか検討していきます。今年は国土交通省の申請には時間的に間に合いませんでしたが、来年はドローンによるピンポイント投下ができるようにしてみたいです。自作ピンポイント投下機は、そのうち紹介します。
除草剤散布(2017年)
コメットジャンボが溶解し、除草剤が周囲に散布される様子
今年は昨年の反省も活かして、風が弱くなる日まで待ってから除草剤を散布しました。散布後は、除草の効果を高めるために、1週間は落水しないように水管理を行っていきます。
株間・条間に発芽した雑草
【使用農薬】
・コメットジャンボ(1反あたり300g:1袋)
除草剤
散布予定マップと除草剤
除草剤散布
田植後、何もしないとあっという間に雑草が発生してしまいます。
圃場内に発生した雑草を除草するのは、かなり大変な労力が必要となります。そのため、雑草が繁茂しないように除草剤を散布します。
下の写真は移植後13日目の様子です。株間・条間にはヒエ・イヌビエなどの雑草が発芽しています。
除草剤には、「コメットジャンボ」を使用しました。コメットジャンボは除草剤が水で溶ける包みで覆われています。これを水に入れると、包みは溶けて、直径7~8mに除草剤が広がります。圃場内を均一に散布するために地図を作成(地図上の赤丸の中心点を目安)して、散布しました(10aあたり300g)。ドローンによる散布は、申請なしでは改正航空法に抵触するため、圃場内に入って人力で散布しました。
【使用農薬】
・コメットジャンボ(3成分):除草剤
除草の効果を高めるためには、散布してから1週間は落水しないように水管理を行います。