2016年栽培
種蒔き
いろいろと行事が重なり、更新が遅くなりました。
塩水選、種子消毒を終えた種籾を水に浸けて、1週間後に種蒔きを行いました。
水から引き揚げた種籾をビニールシート上に撒いて、水分を飛ばします。
種籾の表面の水分を飛ばすことによって、種蒔き機の根詰まりを防ぐことができます。
種籾を乾燥させている間に育苗箱の準備をします。
例年は株間16cmで田植えを行うことを前提に6反分の150箱を用意していました。しかし、今年からは省力・コストカットを目指し、まずは株間18cmの130箱で行います。
例年、培土を30袋(予備も含めて)を注文していましたが、今年は事前に計算した25袋ピッタリに抑えることができました。培土1袋(20kg)で育苗箱5~6枚分用意できます。
培土1袋がだいたい800円なので、4000円のコストカットです。
育苗箱に培土を入れたら、種蒔き機で種籾を均等に撒いていきます。最初に種籾を蒔いて、最後に土を被せていきます。
育苗用ビニールハウス
塩水選が終えてからは、育苗用に使用しているビニールハウスの整備を行いました。
昨年、大雨による洪水によって土砂が流入し、地盤が凸凹な状態になってしまったので、近所の人たちと作業を行いました。
塩水選
田植えに向けて、本格的に作業が始まりました。
今日は「塩水選(えんすいせん)」を行いました。塩水選は良好な生育を行うために、中身の詰まった良い(重量の重い)種子を選別する作業になります。
用意するのは、塩5kg・水20lになります。これらを混ぜ合わせて、濃度20%(比重1.13)の塩水を作ります。
次に、種籾を塩水に投入します。軽い種籾は浮き上がるのでザルで取り除き、沈んだ種籾のみを使用します。
約6反分(約24kg)の種籾の選別を行い、約20kg分が今年の種まき用になります。
肥料混ぜ込み&ドローン計測
前日に粒状の肥料を散布したので、トラクターを使って土に混ぜ込みを行いました。今回は作業深度は浅めの設定です。
トラクタの駆動時間は約2時間(約3反)でした。
その後、ドローンを用いてDSM計測を実施しました。圃場をマップ化することで、均平化作業の状況を確認できます。
ドローンの撮影時間は約5分、DSM・オルソ画像作成時間は約1時間程度です。
土壌診断(結果)
2016年2月に実施した土壌診断の結果が届きました。
その結果、ドローン水稲モニタリングを実施している試験サイトは「加里」の成分が不足していることがわかりました。
この圃場は長い間 水稲を栽培してきましたが、これまで農閑期に土づくりはほとんど行ってきませんでした。
そのため、圃場の養分不足を客観的な数値として示されたことによって、土づくりの重要性を理解しました。
土壌診断のアドバイスに従って、土壌改良を目指します。
均平化(人力)
トラクタで圃場の均平化を目指しても、なかなか思い通りにいきません。
今回は人力で圃場の均平化作業を行いました。移動できる土砂量はわずかですが、圃場の高さ(DSM)マップからピンポイントで高低差を均すことができます。
運動不足の体には、少々堪える作業でした...。
均平化
2月なのに、日中は20度越え...密閉されたトラクタの運転席では額から汗が垂れるほど暑くなりました。
ドローンは水稲の生育を見るだけではなく、測量にも使えます.今回はトラクタで作業をする前にドローンをオートパイロットで飛ばし、圃場の高さを計測しました.低空から撮影した画像データはSfM-MVSソフトを使って、cm単位の高さデータを取得できます。
やはり、圃場は均平ではなく、圃場の西側が高く、東側で低くなっていることがわかりました。
この地図を資料として、高低差をトラクターを使ってなるべく均平になるように作業をしました。1回の作業では均平にはならないので、代かきまでに数回実施する予定です。