リモートセンシング

リモセン学会発表(2019年)

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令和初のリモートセンシング学会は、東京電機大学(鳩山キャンパス)で行われました。自宅から約1.6kmの距離(車で5分)なので、これは発表しなければと思い、ポスター発表で参加しました。

「ドローンを用いた水稲生育管理の精度向上に関する検討」

〇田中 圭(日本地図センター)・濱 侃(横国大)・近藤昭彦(千葉大)

内容は、今までのモニタリングで得られた知見をもとに、水稲生育管理の精度向上を検討したものです。具体的には、いつモニタリングするのが最適なのか、解析単位を5mメッシュから株単位に変更、倒伏リスク診断の見直しなどです。

作り終えたばかりのポスター

 

会場では、いろいろと意見交換することができました。

その中でも、イネの生育のばらつきは地表面の凹凸以外にも作土層の厚さが関係するのでは?という質問がありました。

確かに、指摘されたように作土層の厚さは関係していると思うのですが、今まで作土層を計測したことがないので、この時はちゃんとした回答はできませんでした。ただ、毎年、何回か圃場内に入るので、自分の感覚で漠然とどこが深いか浅いかはわかっていたつもりでしたが、その情報を栽培までには活かしていませんでした。

この質問は、さらに美味しいお米作りのヒントをもらった感じでした。まずは、今年の収穫後に地道に金属棒を使って作土層の厚さを計測し、作土深マップとして可視化してみたいと思います。

また、作土で検索していたら可変施肥田植機(井関農機)がヒットしました。移植を行いながら、作土深を計測し、肥料を調整するという最新型の田植機です。さすがに個人でここまでのシステムはできないのですが、この方法は面白そうなので来年の移植の際には、田植機に計測装置を取り付けてみようかと思います。たぶん、自宅にあるドローンの部品を流用して作れそうなので、安くできそうです。進捗があれば報告します。

 

リモセン学会発表

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11月1日~2日にかけて、新潟市の新潟テルサで日本リモートセンシング学会が開催されます。

今回は8月に実施した温度観測の結果を発表します。

 

学会プログラム(要旨)はこちらからダウンロードして下さい。

 

UAV近接リモートセンシングによる水稲の群落表面温度の観測

〇田中 圭(日本地図センター)・濱 侃(千葉大)・近藤昭彦(千葉大)

要旨

本研究の目的は,稲の高温登熟障害に対応するために,水稲の群落内の温度環境をUAV近接リモートセンシングによって明らかにすることである。埼玉県坂戸市北部の水田を試験サイトとし、穂揃期にあたる2016年8月6日10時~7日12時にかけて水稲の群落表面温度の観測を行った。その結果、水稲の群落表面温度は一様ではなく、ばらつきをもって分布していることがわかった。また、このばらつきはNDVIと対応しており、相対的に群落表面温度の低温域でNDVIが高くなり、反対に高温域ではNDVIが低い値を示すことが明らかになった。

 
リモセン学会画像

       熱赤外解析の一例

学会では、農業リモセンやドローンに関連する発表が多くあります。いろんな情報を知ることができる機会なので、楽しみです。