台風19号(T1919)による被害状況4

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11月9日に埼玉県知事、自民党県議団の議員による被害が大きかった越辺川(川越市)、葛川水門(坂戸市)、都幾川(東松山市)の現地視察がありました。

高麗川の土手から葛川の内水氾濫を視察(2019年10月13日15時)

 

葛川は昔から氾濫しているので、地元では葛川改修工事促進期成同盟会を結成し、葛川を管理する埼玉県飯能県土整備事務所に浸水対策に関する要望を行ってきました。既に葛川放水路(2009年)などの建設をはじめ堤防嵩上げ工事(2019年度事業中)が実施されています。

現在、越辺川・高麗川・葛川の合流地点に位置する葛川水門には排水機場がないため、水門を閉鎖すると30分ぐらいで集落の冠水が始まります。そのため、排水機場の設置は流域住民の悲願ですが、なかなか難しい状況でもあります。

葛川(埼玉県管理)の水は越辺川(国管理)に流れ、川越で入間川に合流し、さらに荒川として東京湾に流れ込みます。今回の台風19号による越水決壊で明らかになったように、既に越辺川の許容量がオーバーな状態で、葛川の水をさらに受け入れられる余裕があるのか課題も残ります。

現状では、下流域を守るために上流域が犠牲になっているのですが、反対に上流域を守るために、人口が多い下流域に氾濫の危険性を押し付けてもいいのか・・・まさにトロッコ問題です・・・。

 

木下たかしさん(坂戸市選出の県議会議員)は葛川の氾濫問題について長年取り組んでいます。今回の地元住民からの要望も受けて、より活発に動いてくれています。被災した住民の声を行政機関に届けてくれるのは、住民の一人として感謝です。

 

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