Month: 4月 2017
モニタリングの現状と課題
近年、日本の農業は農業用ロボットやICT技術を駆使して生育管理を行う精密農業の導入が各地で進んでいます。ドローン分野では、2016年に農薬散布ドローンが続々と農林水産航空協会の認定を受けており、2017年から各地で運用されている姿を見ることができると思います。また、これと同時にドローンを活用して、農作物の生育管理を行う会社も増えてきました。
従来、上空からの農作物モニタリングは、衛星・航空機(有人機)によるリモートセンシングが行われてきました。衛星による農作物モニタリングは一度に広範囲(約100kmの範囲)の情報を取得することができます。広範囲を管轄する組織であれば、有効なツールになります。実際に青森県では、「青天の霹靂」や「つがるロマン」はブランド化され,販売されています。
しかし、衛星モニタリングにも課題があります。
種蒔き&育苗ビニールハウス搬入
1週間、種籾を水に浸けていましたが、予想より発芽が遅かったので、浸種してから10日後に育苗箱に種蒔きを行ないました。
発芽した種籾(ハト胸程度:1~2mm)
昨年同様に130箱(6反分)の育苗箱を用意します。
育苗箱に培土を均一する様子
準備が整えれば、手動の播種機を使って、上図の育苗箱の培土の上に種籾を均一に播種し、覆土していきます。
そのあとは、ビニールハウスに搬入し、育苗していきます(25日程度)。
育苗箱搬入終了
今年の田植えは5月20・21日を予定しています。
2017年水稲栽培始動
いよいよ、2017年の水稲栽培に向けて、動き始めます。
まずは、育苗用ビニールハウスの準備を近所の農家さんと行いました。この日は最高気温は27.4℃と平年と比べると+8℃で、初夏の陽気でした。
育苗用ビニールハウスの整地が終わってからは、種籾の「塩水選」で中身の詰まった良い種子を選別します。
塩水選作業の準備
種子消毒剤は「テクリードCフロアブル(クミアイ化学)」と「スミチオン乳剤(クミアイ化学)」を使用しました。
【カメラ】インターバル撮影改造
【カメラ】改造近赤外カメラでは、市販カメラを近赤外カメラに改造する方法を説明しました。
今回は空撮に必要なシャッターを自動的に切るインターバル機能を説明します。
この機能なくしてモニタリング撮影は始まりません・・・(最近は高解像の4K動画からでもモニタリングはできそうです)。
インターバル機能がないカメラで空撮を行う場合には、物理的なシャッター機構を取り付ける必要があります。
自作シャッター機構(遠隔操作対応)
比較的安価で市販されているコンデジに、標準機能でインターバル撮影ができるカメラは一部に限られます。
ここでは、インターバル撮影可能にするロシアン・ファーム(ロシアで開発されたソフトを使った裏技)を紹介します。
ロシアン・ファームで改造できるカメラは、Canon製のカメラです。
改造といってもカメラ本体を物理的に改造するのではなく、SDカードに「CHDK(Canon Hack Development Kit)」というソフトを書き込みます。
CHDK(Canon Hack Development Kit)
このソフトは、Canon製のコンデジ本体のファームウェアを一時的に書き換えるもので、いわばカメラの機能を乗っ取るという裏ワザです。
なお、通常(ソフトを書き込んでいない)のSDカードを入れ直したらカメラは元の状態に戻ります。
CHDKの起動の仕組み
CHDKソフトはここからでダウンロードできます(無料)。
このソフトによって、標準機能には付いていない
・インターバル撮影
・RAW画像の撮影
・シャッタースピード設定
・オセロ など
魅力的な機能を追加することができます。
コンデジ画面でオセロ対戦
ただし、最近販売された機種の多くには対応していません。
CHDKのサイトで公開されている型番は欧米仕様の名称となっているので、日本仕様の名称と異なります。
改造近赤外カメラなどは「月刊地理2016年11月号 地理で使える低空撮ガイド⑥」でも紹介しています。
詳しい設定方法の説明は Read the rest of this entry »